ROCツーリング332(岩山登山)

ささ

2017年11月23日 09:00




先行するNCが枯れ葉を巻き上げて走ります。季節は秋を過ぎ、冬に移りはじめました。

さて、今回のツーリングテーマは「紅葉」です。が、走る県北の広域農道に紅葉と呼べる木々は未だ少なく、イマイチの色づきです。



そこで、ツーリングの重きは違うものに変わっていきます。それは牡蠣です。海のミルクと証されるほど様々な栄養素を含んでいるこの牡蠣を、焼いて、フライで、食べてしまおうというものです。




場所は杵築市。お店は事務局さんが事前に予約してくれています。
今日は12台15人の大勢です。長テーブル3列を占領します。



さぁ、焼きましょう。網を挟んで向かい合い、焼き方を教わりながらワイワイとすすめます。
牡蠣に目が無い者、苦手な者、苦手と思い込んでその美味しさに驚く者様々です。



香ばしく濃厚な焼き牡蠣に舌鼓を打った後、牡蠣フライ定食で空いた腹にとどめを刺します。
この海の香り、磯の香り、そして海辺の砂っぽい店内で食べる牡蠣は最高でした。
(牡蠣が苦手な会長さま、大変申し訳ありません(苦笑))



食べ終わったら改めて出発です。
しっかり食いましたか? 次の目当ては体力勝負ですよ。



国東半島の広域農道を走り抜け、着いたのは天然寺です。これから長岩屋の岩山を登り、「無明橋」を渡ります。
この写真の山頂、中央にその無明橋があるのが見えますか?



これがその「無明橋」です。
手すりなどない、石を組み合わせただけの太鼓橋です。
風に煽られたら落ちてしまいそう。



よし。気合いを入れたら登り始めます。
まずは地面が土である通常の山を登り、その先に岩山が待っています。



岩山に移ると、そこには鎖が引いてあって、この鎖を手に登っていきます。
ところどころ打ち込まれたハーケンがぐらついていてメンバーを騒がせますが、気にしません。



とはいえ岩肌はゴツく斜面は急です。軍手の滑り止めを頼りに、鎖と岩を交互に握りしめて登っていきます。
高齢の方や巨漢のメンバーは「ふぅふぅ、ふぅふぅ・・」。そりゃそうですよね。



ロッククライミングを楽しみながら、でも苦しみながら、やっと山頂にたどり着きました。
細く身の軽そうな会長もへたり込んでいます。
しかし、最難関はその先にありました。




これです。手すりも安全器具もない無明橋。
2つ並ぶ岩山の山頂の、向かい合う突端を渡しています。

会長の腰が見事に引けてますね。
当然です。近くに立って崖下の風景に目をやると、途端に腰が抜けそうになるんです。
知ってる者は見ないようにして渡るのですが、初めての方は知る由もありません。




驚いたのはうっちーです。ニコニコしながら無明橋の頂点で、平然と下を見ています。これは見ているこちらが恐ろしい。突風が吹いたらどうするの。体を支えるものはないんだよ?? 



安全な場所にいるはずの私の足元が震え、思わず目をつぶりそうになります。「高いところが大好き」と公言するその姿は本物でした。それにしてもなぁ・・ (怖)



そんな、震え上がるような恐怖をみんなで笑い飛ばして、また汗をかいて下りてきました。それが脂汗なのか冷や汗なのか、もうわかりません。



最後は私の地元、豊後高田にある「風の郷」でひと息ついて解散です。
「今回は(自宅が)近いからいいね」とからかわれますが、その通り。不思議と気持ちも楽です。

そんな、今回は地元県北を回るツーリングでした。
楽しみにしていた牡蠣も食べられたし、みんなで食べたのでより美味しかった。

私にとって、決まった活動範囲を破ることのできるツーリングはとても大切です。
来月は城下町散策だったかな?
また、思わぬ経験ができそうです。






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