ふらり大牟田(炭鉱とB級グルメ)

ささ

2021年03月08日 09:10



前を走っているバイクは軍曹。いま、大牟田に向かっています。
というのも、急に話が決まったんです。深山さんの地元に行こう、と。



それは日帰り。
案内してくれる深山さんと、軍曹と私。
おっと、マスク・検温をした上でソーシャルディスタンスを考慮した行動ですよ。
ふらり高速を走って2時間です。




そして着きました。
Kawasaki BALIUSの向こうに炭鉱跡のやぐらが見えます。



ここは宮原坑という炭鉱跡。この炭鉱巡りが大きな目的です。
その歴史とそこで起きた労働争議に触れてみようと。



大牟田の炭鉱は、明治~昭和~平成と石炭を採掘し続けました。
やぐらの下には大型の機械があります。イギリスから輸入したもの。明治時代の技術では作れなかったんですね。
隣には巻上機が見えます。ワイヤーで吊るして地下180mの採掘場へ人夫を出し入れしていました。ひどい暑さと湿気だったとのこと。
これと同時に馬も送り込まれており、馬の場合は再度上がってくるのは死んだ時だけ・・だったそうです。
どんだけ酷い環境だったんでしょうね。



傍らに炭鉱専用の鉄道敷がありました。各炭鉱を繋ぎ、貿易のための港に向かっていたそうです。平成9年まで炭鉱列車が走っていたと言います。
事は大昔のようですが、ついこないだまでの生きた話でした。




さて、最初のポイントでこの町の歴史に触れたところで、次は大牟田を食します。
ここは深山さんのおすすめ。



麺は福岡県にあって意外な中太。
スープはあっさりな中に旨味のあるものでした。
麺が太いせいか、大盛り食うたら腹いっぱい・・ (ゲップ)。




てなことで、眠くなる前に再度お勉強です。
ここは石炭産業科学館。



ここでは炭鉱の歴史や掘削技術の進歩、これに合わせて強制労働の実態も紹介されました。
無理やり連れて来れられて強制的に働かせられる・・
ちなみに強制労働は、労基法で最大の罰を受ける行為です。今ではね。




これらのお勉強を踏まえたうえで、また現場に戻ります。
今度は三池鉱。








ここでは労働争議の説明が印象に残りました。
機械を使った効率化よって、会社は労働者の削減を始めます。
それに反発した労働者が九州大学教授の教えを基に労働組合を作り、1年にも及ぶストライキに入ります。
これに対抗したのが、会社が作った第2労働組合(新労組)です。分断にかかったわけですね。
結果、会社側が勝利しました。
・・えっと、浅い理解ですがそんなところ。


それでもヘビーな内容でした。
疲れがどどっと出ます・・。




となれば、腹が減るというもの。← なぜ??
ここで大牟田の独自グルメにチャレンジします。
それは「ダゴ」。
お好み焼きを押し固めたようなもの。



これを「スペシャル」でいただきます。
こりゃぁ、デカイ!(驚)
ヘラで小さく切り刻んだら、ソースとマヨネーズを混ぜた“専用ソース”でいただきます。
味は・・ 正に押しつぶしたお好み焼き。



しかし、量が多いため勢いよく食わないと食べきれません。
粉もの・炭水化物ですから、後から腹の膨れる危険性があります。
でもそんなの気にしてたら食い終わりませんよ。
勢いに任せてかぶりついたのでした。



うう、キツぅぅぅ・・
ふくれ始めたお腹をさすります。
この後、私は帰りの高速SAで繰り返しトイレに飛び込むハメになりました(涙)。




ということで。
ふらり日帰りの観光でした。
時期的に、マスク・検温をした上でソーシャルディスタンスを考慮した行動です。
その大牟田。観光地としては地味ですが、歴史の事実に触れられる、際立つ町だと言えます。すなわちこの国を支えた炭鉱の歴史に触れることができるのです。加えて見事なまでのB級グルメ(笑)。

踏まえてこの町には、まだまだ楽しませてくれそうな要素が残されています。特にB級グルメね!
となれば、次は泊りがけですね。年金道りで大牟田ナイトかぁ?
いつかその日が楽しみです。






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