1ヶ月以上くすぶっていたサイクルに区切りをつけ、やっと海に出ることができました。今回はBBさんとのヒラメ釣りです。この方、初めての釣りでいきなり80UPを掛けました。しかし船縁で痛恨のラインブレイク。その興奮と悔しさが忘れられないという、どっぷりハマるパターンです。
場所は県北。いつもの島周りから少し南下した所です。BBさんが掛けた海。
釣法は泳がせです。まずはエサとなるアジの確保が必要。食いやすい小型を得るためできるだけ多くのアジを釣らねばなりません。本番に移る前にひと作業あるんですよね、この釣りは。
そのアジ釣り。当時の記憶を基にポイントを探してもらいますがなかなか難しい。アジの付きそうな瀬が見つからないんです。なぜなら2人にとって経験の少ない場所だから。そこで他船に聞くことにしました。
気のいいお父さんに示されたのは何もない沖です。そこへ向かうと瀬を発見。盛り上がった地形と魚探の色からハードボトムであることが確認できます。これはいけるかも。
まずは描泊している先行者(船)に挨拶します。すると全く釣れていないとのこと。とはいえ他に知る場所がありません。魚探を覗きながら少し離れた場所にアンカリングし、さっそくサビキ釣りを開始しました。コマセ籠にアミを詰め込み、派手に竿を振り始めます。仕掛けは籠が下にくる関西仕掛け。至ってシンプルなのがいい。
最初はアジを寄せることが重要です。詰め込みは軽くしてアミの出を良くし、3~4回振ったらすぐ回収。とにかく意味の無い空カゴを振らないよう頻繁に交換します。しかし、アタリがありません。魚探にもベイト反応が写りません。そのうち先客の船は移動していきました。今日は厳しいのかな。だけどここは信じて振るのみ。どちらかの籠が海底でコマセを撒いているよう、コマセ切れに気を遣います。8切のコマセブロックはすでに1/3になりました。
そこでふと、サビキを止めてみます。するとククッと反応。アジはすでに船底に集まっていたのでした。あらま。
それなら、あとは釣るのみ。一旦集まったアジを移動させないようコマセの煙幕を維持しながら、止めてみたりゆっくり降ろしたり。でも数が出ません。最後のアミを使い切るまで5尾の確保がやっとでした。キビシィー!!
それでもエサになるアジが確保できたということで、ここからさらに移動。ポイントはガタンと駆け上がった棚の上です。水深にして10m前後。最初はこの場所に疑問を持っていました。でもプレジャーが出入りするのを見て確信します。間違いない。
しかし、ここもベイト反応が薄いんですよね。まとまった影が魚探に映りません。それもそのはず、つい一昨日まで雨が降っていたから。川から流れ込む雨水で海は水潮状態です。特に浅い海だから影響は大きい。
とはいえ、他の場所を知りません。ここで粘るしかない。一日やり通すんだと覚悟を決めます。
コースを変えて流してるうち、まとまった荒い根を発見。すると、突如BBさんの竿先が絞り込まれます。
「ああっ」
「そのままこらえて!!」
期待と緊張が走ります。しかしそれっきり追い食いはありませんでした。巻き上げてみるとアジの頭に噛み傷。正体はイカですね。イカの仕業。イカサマでした。
私といえば、ルアー釣りです。泳がせをしたかったのだけど、アジが4尾にワカシ1尾じゃ仕方ありません。
流れが緩く浅いとなれば、一つテンヤが面白い。
餌持ちの悪いエビに代え、今回は味付きワームを試します。
紙ねんどから起こした自作テンヤがグッドバランスで操りやすく、心地いい。
リフト&フォール・・ リフト&フォール・・。
アンダーキャストで遠投して、テンションかけたりフリーで落としたり。
一度、潮目付近でエソを掛けました。けれど、それっきり反応してくれる魚はいませんでした。
ふぅ。
朝の5時から13時まで。8時間に及ぶヒラメの泳がせ釣りは不発に終わりました。
原因は、川から流れ込んだ雨水による水潮現象。すなわち塩分濃度の低下によるベイトの喪失であったろうと思います。ただでさえ浅い海ですから、その影響は大きかったでしょうね。
とはいえ、やっと海に出ることができました。
表向きはBBさんの依頼を受けてお手伝いした・・というものでしたが、本当はそれをきっかけに自分を海に向けさせたかったんです。
また充実のボートライフがはじまるといいな。
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