腹が出ているなぁ・・という印象はともかく、この日はゴールデンウイークを終えた最初の週末です。連休の最終日から中3日。多くのプレジャーボートによるプレッシャーが濃く残るだろう、地元の海に出ました。
今回は久々に深山さんと一緒です。潮は小潮で流れもゆるく、シーアンカーを使えば一つテンヤの釣りが成立します。お誘いするのに絶好でした。上級者との釣りは自分にいい刺激をもたらしそうです。目的は今回も真鯛です。
まず、鯛ラバで広範囲を流し打ちします。朝まづめだからアタリが頻発するだろうと期待していましたが、な~んにもありません。多少渋いかも・・と予測はしていたものの、まさかゼロとは。早朝にアタリがないと一日厳しそうです。
そこで早くも一つテンヤに変更です。狭い範囲を集中的に攻める戦略に切り替えました。
私はリールを巻いたり巻かなかったりして棚をキープ。深山さんはロッドを横に捌きながらラインを出し気味にして何度も底を取り直す戦法です。
そんな中で深山さんがヒット! 釣れたのはカサゴでした。渋さは相当なものです。「カサゴ(釣法)をしてるんだから当たり前ですけどね」と笑う彼ですが、全く反応のない中でさすがです。
そして次も深山さんでした。こういう渋いときに腕の差が出ますね。攻め方が理にかなっていて、海底でのテンヤを上手く操作できている証拠だと思います。
上がってきたのはクロソイでした。大きくなればゴジラなどと呼ばれる魚種です。初めて見ました。かなりカッコイイです。怪獣世代にはビンビン来ます(笑)。
そしてやっと私に来ました。中層でヒット。
グン!と一発でフッキングします。見事な向こうアワセ(笑)。鯛ラバに戻した後でした。いい手応えです。
おっ、おっ、いい引きです。
魚種は赤か青か。でも、あっという間に泳ぎ上がってきました。
「あれ~、違うな~」
ガババッ!!
海面に顔を出したのはスズキでした。全長で70cm程度。
釣るのは何年ぶりだろう。立派な魚体です。でも、なんかフクザツだなぁ。
答えから言うと、この日私はこれだけでした。だからやっぱり嬉しい
そしてその後はまた、なが~い沈黙が訪れます。一つテンヤに変えても鯛ラバに戻しても、反応がありません。魚探にはときおりベイト反応やお魚マークが映るのに。
「魚がいれば何らかのコンタクトがあるのにね・・」と深山さんも困惑気味です。魚探に映っている影は何んだろう・・。
すると、深山さんが繊細なアタリを取りました。上がってきたのは・・ ヒメ科の魚みたいです。
「君かぁ、さっきからつついてたのは・・」
今日の渋さを象徴するような一尾でした。でも、これを獲るというのは偶然ではないはず。常に正しいアプローチだったということですね。
そんなこんなで半日の地元釣行は終わりました。
こんなはずじゃなかったなぁ。
連休を通したプレッシャーのせいか、活性の低さはすさまじく、どうにもならない7時間半でした。それでも深山さんは楽しかったと言ってくれます。「釣れない釣りの方が楽しい」と言いますが、引き出しの多さに差のついた釣行でした。
でもなぁ・・
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