沸いてない (タイラバ君ごめんね)

ささ

2019年11月18日 09:10




「地元の浅い海に大型のブリが湧いている」
「テトラ沿いには釣り人がずら~~~っと並んで立錐の余地もない」
そんな釣具店の話を聞いてやってきました。ここは地元の海です。



前日のGPV予報では無風。気象庁は波高0.5mと予想します。これは絶好だと、さも釣れたような気分で迎えました。
しかし、港に立てば結構な北風です。凪いでいるはずの海はザバザバと波高1.5mはありそう。
こりゃ、まいったなぁ・・。



それでもあちこちと回ってみます。少々の波でもナブラは湧きますからね。しかし、どこまで走れど鳥山一つ見えません。



そこで、深山さんの釣果を聞いてジギングに切り替えます。
先に出ていた深山艇は、違うゲストを乗せ、すでに結果を出していました。



一方の我々は、足の速さを生かして沖を回ることにします。
しかし、どのポイントにも魚群は着いていません。午前を費やした我々のジギングはどうやら空振りのようです。



昼を過ぎ、そのうち時刻は午後3時を回りました。海も少し凪いできたようです。さぁ、どうするか。
ナブラ打ちに戻すか、ボウズ逃れのタイラバに変えるか。



基本に戻れば、本来の目的はナブラ打ちです。一本出ればハチマルは固い。なのでこれに戻そう。そう決めて沿岸を走り始めました。が、すぐにボートを止めてしまいます。見渡す限り鳥山が見えないのです。小魚が海面に浮いていません。これではナブラは厳しい・・



なのでボウズ逃れのタイラバに変えよう。そうやってポイントに戻ってきました。
しかし、タックルはヘビーなジギング用です。ラインも2号・3号。底が取れるものか。
ならば鯛玉ナマリを2個連結してでもやってやろう。彷徨って終るのは御免だ。そう思い、始めます。




すると第一投で軍曹にヒット! 
ティップの固いジギングロッド。その穂先を真鯛が震わせています。



釣れるじゃないか。
軍曹は2尾目に60cm近いグッドサイズをキャッチしてしまいました。
やはり持ってるなぁ・・。



そして私にもヒット。30cmの食べごろサイズです。



真鯛には一つテンヤが面白いと、これまでないがしろにしてきたタイラバでした。が、これが今回の我々を救ってくれています。思わぬ展開となりました。

すると軍曹がセリフ回しのようにつぶやき始めます。

「ごめんねタイラバ君」
「一つテンヤが面白いからと君をないがしろにしてきた」
「そんな俺らを助けてくれるんだね、タイラバ君」

そんな軍曹のセリフ回しに本心を突かれた私は、
「あっ、これで今回のブログができたわ」
そう答えて、二人で笑ったのでした。






                    
 


ちなみに、ここからは軍曹の締め方を紹介します。
上手に真鯛を締めたい。


まずは鼻の穴からワイヤーを通します。



脊髄にうまくワイヤーが通ったのでしょう。真鯛はピクピクッと痺れて目が反転。背びれが一斉に立ちました。神経締めの成功です。



次に、エラにナイフを入れ、太い血管を切断します。
先に締めていますから、暴れて血が飛び散る心配もありません。
なるほど。



最後に生け簀の海水に浸けてシャバシャバと魚を振ります。
魚の心臓はまだ動いていますから、心臓がポンプの役目をして血を体内から送り出してくれるというわけです。
これで悶絶死した魚の2~4倍の時間、鮮度を保つことができます。

軍曹。
料理にこだわる者は鮮度にこだわる・・ ってところでしょうか。



   


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