またまたやってきました山口県沖です。前回キャッチできなかった青物への未練を忘れられず、週末に凪が重なる貴重な機会を逃しません。できることならヒラマサを獲りたい。
魚探を覗けば、今回もベイト反応・お魚マーク共に抜群です。こうあって今回は獲れるのか。
さっそく派手なアクションで誘い始めます。
鉄ジグを使ったワンピッチジャークと、中層で誘うロングフォールです。
しかし前回同様、反応がないんですよ。アタリすらない。
先々週来たとはいえ、ここは随分と久しぶりです。フィールドの状況が把握できていないんです。対策がマッチしていません。
そこで前回バイトのあったタダ引きを試します。今回はインチクでヒラヒラと。
すると中層で「ゴツゴツゴツ・・」と反応です。おそらく真鯛でしょう。前回同様、中層に浮いてベイトを追いかけているようです。ならばと頃合いを見てアワセを入れますがバレてしまいました。
そこですかさず誘い直すとまた食ってきます。同じ魚かな?今度こそはとフッキングを入れますがまたしてもバレてしまいます。テップの固いジギングロッドでしたからね。
みれば、アシストフックが伸ばされて、針先がツブれていました。
大きかったのかなぁ・・ であればと、素早くヘビータイラバに替えます。針のサイズを上げるためです。ですがそれっきり。この後また、無反応な状況に戻ってしまいました。
これはまいった・・
どうやって誘ったらいいのかわかりません。
苦し紛れに辺りを見渡すと、あるプレジャーが魚を釣りあげた様子。「この厳しい状況で掛ける人がいるんだなぁ・・」そう思います。そこで図々しくも近寄って話しかけることにしました。
すると、釣りあげたのはヒラマサであったといいます。この船はずっとスピニングによるワンピッチジャークを続けていました。確信があるのでしょう。
対する私は、あれこれと思いを巡らしては手を変え品を変え。結果、外し続けてモチベーションを下げていたんです。 ・・まったくもう。
思い返せば、私がここに来るようになった12年前は、スピニングのワンピッチで通していました。いつバイトするとも知れない中で、「ジグが魚の鼻先を通過する」その偶然に賭け、果てしないジャークを黙々とこなしていたんです。
それが技術の発展により、時代はハンティングのような狙った釣法に変わってきました。「いつか」を信じてしゃくり続ける方法を選ばなくなっていたんです。
しかし、狙った釣法なんてテレビに出るような上級者が可能とする事であって、こんな厳しい中で私ごときは「下手の考え休むに似たり」なのかもしれません。
ならば考え方を変えます。あれこれ試すより、ワンピッチジャークを続けよう。
そうやって比重の軽い鉄ジグをローレスポンスロッドでナチュラルに飛ばし始めます。カケアガリを何度も何度も探り続けました。
・・が、遂にはそのヒットの時は訪れませんでした。ドラマはそうそう起きませんね。
それでも「ワンピッチで誘い続ける」という他船の姿に触れ、無心でやっていた頃を思い出すことができたように思います。懲りずに再チャレンジしたくなりました。
ということで。
帰りにまた、テンヤに傷心を癒してもらいます(苦笑)。
いろんな場所で反応が出始めましたね。多くが中層に浮いています。
ならば、スーパーライトジギングがいいのかもしれません。
餌の調達をしなくて済むし。
ところが。
帰港中に見たのですが、水面に浮かぶベイトがあまりにも小さかったんです。これはマイクロベイトパターンなのかもしれません。前回、ジグのただ引きで食わせたのは、フックに付けているオーロラに反応しただけだったのかも・・ と。
ええっ、そうなの??? まさかとは思いますが、それならですよ。私にも考えがあります。
ワ、ワンピッチで通すと改心したばかりなのになぁ・・。
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