ヤズさえ釣れない

ささ

2024年03月18日 09:10




久々の山口釣行です。3月にあって状況がどうなのかを肌で感じたい。



契約港に着くと、「釣れているぞ」と漁師が教えます。沖に出ればプレジャーが多い。なるほど釣れているんだなと安心します。
それにしても波とうねりが高いな。予報との違いに失望しながら目的の場所に向かいます。



ところが途中でトラブル。魚探が映らないのです。ケーブルを抜き差ししますが復活しません。これでは海中の状況が掴めないじゃないか。映らない魚探では判断も自信も持てません。だからといって怯んでもいられません。事前に予測を立てたポイント群を回り始めます。目隠しされたままでも探り続けるのです。プレジャーのいるところもいないところもね。



今回はジギングとタイジグとささ誘導を用意してきました。どれが当たるかわからないからです。3県をまたいで遠征したのですから本命のジギングに絞りたいところ。しかしフォローも入れておきたい。この島を巡るYoutuberの動画を見るとタイラバが多く見えました。



なのに反応がありません。魚探が映らなくてカラッポな場所でやっているのかな。それでも投げ出さずに探りますよ。だって自分のパターンを掴まなくてはなりません。何の手応えも得られず、すごすごと帰るわけにはいかないのです。



そこで島寄りに戻ってきました。過去に打ち込んだコースで感触をつかむのです。もう良型を求めてはいられません。
すると急に魚探が映り始めました。ハンマー特有のバンバンとした衝撃が通電させたというのか。おまけに映った途端に画面いっぱいの魚群反応ですよ。これまでの暗中模索の苦労をあざ笑うかのような展開に、私は馬鹿にされた気持ちになりました。「なんだこの野郎!」「魚探なんて替えはいくらでもあるんだぞ!!」と。と同時に「データが飛んだら困るなぁ・・」。そう思い、蹴り飛ばそうとする自分をなだめます。日常に相当の不満が溜まっているのでしょうね。



腹立たしい気持ちを抑えながらすぐさまジギングに移ります。他船ではぽつぽつとヤズ(小型青物)があがっている様子。小型でも釣れてくれればと思い、すがるような思いでジギングに賭けます。けれど反応がありません。不思議なくらい反応がないのです。
「ヤズさえ釣れないのか・・」。



虚しい。とても虚しい。手の届くところに魚がいて、何を試しても捕まえられないのです。全くの無力感。もう続けられません。そうやって今回の釣りは終わりました。

港に着き、ボートを上げ、帰りの車の中でつらつらと思います。
そういえばまーさんが言ってたっけ。「素人なんだから怪我をしなければ勝ちなんだ」と。まーさんとはレストア系Youtuberです。
かえりみれば、設定してきたポイントは巡っています。一定の目途も立ちました。これだけでも勝ちなんじゃないか。そう思えます。だって素人なんだもん、費用対効果なんて気にするべきじゃないし、泣き言がテーマのブログだって書ける。地味だけど価値ある釣りだったんだよ。そうやって自分を前向きにさせた、そんな帰り、そんな今回なのでした。

くじけずまた出ますよ。







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