ハマチごときに浮足立つ
ブリの時期だろうとポイントに向かいます。デカいサイズが入っていてほしいと期待すればどうでしょうか。
なんとひと流し目から食ってきました。こりゃすごい!。ここは浅い場所なのでギュンギュンと走ります。サイズがいいぞ!。
ところが手に取ってみれば80cmありません。これじゃぁブリと呼べません。ハマチですね。
それでも状況がいい。となれば次の流しでもヒットは確実。そう思うとそわそわします。慌てて動くので足がガツガツと引っかかりますが気にしませんよ。
さあ、2回目。当然のようにヒットします。新しく買ったジグがドンピシャ当たったのです。バイトはジグの浮遊間にあるもよう。“すぅ~~っ、ポン!”と飛ばしてヒラヒラ・・。だから軽くても重たくてもだめ。そのバランスがいきなりマッチしたのです。果たして最初から食ってくる。こんなのって珍しい。夢のようだと心が昂ります。
だから狭いボートの中で、
・蹴とばすわ、
・踏みつけるわ、
・針が刺さるわ、
・手順を間違うわ、
・ロープに絡まるわ、
・ネットに入らないわ、
・そんな失敗を繰り返す自分に腹が立つわで、浮足立っている自分を制御できていません。ハマチごときになんだ。落ち着け、落ち着けと言い聞かせます。だけどポイントはそこに迫ります。ひとつでもつまづくと段取りが崩れこの回のアプローチを失ってしまうのです。
こんなことじゃダメじゃないかと自分を責めるものの次のチャンスはもうそこに迫っています。だから、はやる心は治まりません。なおさら浮足立ってしまうのです。
それでも5回流して3キャッチ。いいじゃないですか。これ以降は食ってこなくなりましたが、じつは釣れるたび自撮りしてたのです。この時間を無くしていれば、数はさらに増えたと思います。
かくして短い地合いは終わりました。夢のようなひとときでした。
思い返せば、県南に通っていた頃は「80cm未満はハマチだ」「いらねぇ」と息まいていました。それは正直な気持ちでした。だけどここ数年通えていません。だからハマチの連発で浮足立つなんて入門した頃を思い出すよう。それはどこか懐かしく、恥ずかしく、そして嬉しかったです。
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