トレーラー折れる
とうとうこの日が来ました。18年間使用してきたトレーラーのフレームが折れてしまったのです。
過去に一度修理したトレーラーでした。このショアランダーを私は誇りに思ってきたので使い続けたかったんです。
購入当初は同じボートオーナーの間で、「トレーラーなんて錆たら買い替えればいいんだ」という乱暴な意見が交わされており、私もそういうものだと思っていました。
でも新しいショアランダーに買い替えるお金などいざとなったら捻出できようはずもありません。なので修理を選ぶことにしたのです。
あるお店でしっかりと対処してもらいました。しかし3年後のこの日、折れてしまったんです。折れたのは繰り返し海水に浸かるところ。すでに内側から錆が回っておりいずれ時間の問題でした。
それでも海水に浸けた後は必ずフレーム内に真水を通してきたんです。とはいえ内側全面が海水に浸かるわけです。フレームの底部分だけ真水を流したところでトンネル内全ての塩が落とせるわけはありません。錆は修理後も内側からじわじわと侵食していました。見えないところで鉄の肉厚を薄くしていたのです。
そして釣りに出かけるある未明のこと。高速道路のゲートをくぐる直前、「ガシャン!」という音とともに後端のフレームが折れました。
止まるわけにもいかずゲートをくぐります。直後に安全な場所で停止。降車してトレーラーを見れば、“く”の字に折れています。いつか来る日がとうとう来たのだと認識しました。
ゲートのライトが照らすなかで職員が駆けつけます。そこで事情を説明。破損により高速道路を走行できないと告げました。これを受けた職員は手渡したETCカードを処理してくれ、高速道路外へ導いてくれたのです。
破損自体はともかく高速道路上じゃなくてよかった。大変な事故になっていたところでした。
もう買い替えるしかありません。新車を購入してでも今の釣りを続けたい。なぜならこのボート一式は私の資格取得の証しであるからです。フィッシングボートを手にすることこそがモチベーションでした。「合格したらボート、合格したらボート」と言い聞かせて来たんです。だから祈念のハンマーを手放すことはできません。
となれば、新たなトレーラーが必要です。こだわりのショアランダーはすでに輸入していないとのこと。ならば候補にあがったのがサントレックスでした。
ホゴ丸さんに教われば、最近のサントレックスは良いといいます。クロスメンバーのカーブが深く、ボートを低く積めるのだといいます。アメリカ制のショアランダーほど剛性は高くないものの、適度にたわむ程度で収まるというのです。修理を頼んだお店もサントレックスを進めています。ハンマーとの相性が良いとのこと。
となればこれ一択でしょう。サントレックスを注文することになりました。
あなたにおススメの記事
関連記事