蒲江の海は変わらず

ささ

2014年09月04日 09:10


約1ヶ月を空けて今年2回目のダイビングです。場所は佐伯市の蒲江深島。20代前半にダイビングを始めてから過去何度も通った海です。たいがいの場所には潜っており地形やそこにいる魚も分かっています。でも、いつも前日からそわそわします。それは毎回同じ。その正体は何でしょうね。忘れ物ができないというプレッシャーか、うまく潜行できるかという不安か、いざ急流に接したときに自分や周りを管理できるかという責任か、はたまた海水でお腹を壊してもトイレがないという非情さにか。楽しい気持ちで臨むことに間違いはないのだけれど、入れ混じる不安とプレッシャーはどんな海でも同じなんでしょうね。恐れを忘れちゃいけません。






さて、地元のダイビングショップがチャーターした船で一路深島へ向かいます。今日は10人を超えています。タンクを抱えたBCDを囲みぎゅうぎゅうです。儲かってるなぁ。

事前に対処しておいたBCDのエア漏れ。いけるかな、と思っていましたがあっさりレンタルに代わりました。BCDが代わればレギュレーターも変わります。仮に修理不能だった場合、どんなことになるんだろう・・(冷汗)。






ドボン!
いよいよ海に入りました。前日とは打って変わって水温は低めです。22℃だったかな。
透明度は・・ 10mくらいでしょうか。やはり濁ってる。水の色は青いものの、ここ数年黒潮が日向灘・豊後水道の沖を通ることが多く、あまり九州沿岸に近づいてくれません。

それでもここは蒲江の海です。南国の魚、広い珊瑚礁らはすぐそこにあります。ポイントによってはクマノミからキンギョハナダイの群れ。テーブルサンゴ群の陰にハナウツボ。そして大きな岩の向こうにはアオブダイ。ヤガラ、ゴンベ、水槽で飼いたいハナミノカサゴ、ミギマキ・ヒダリマキ、そして釣って美味しいオオモンハタまで。蒲江の海は変わらずそのままでした。




               (潮通しの良い場所にはキンギョハナダイの群れ)




              (緩いところにはソフトコーラルと青く可愛いスズメダイ)



                     (黄色が映えるオキゴンベ)


                   (ソフトコーラルの中にあるのは・・ )




               (観賞魚として飼ってみたいハナミノカサゴ)





ふぅ。 
そして告白。じつは今回やらかしました。
2本目のエントリーです。手首に括り付けていたはずの水中カメラがありません。
「あれっ?」
急いで海の中を覗くと私のカメラが静かに沈んでいきます。
「しもうた」
しかし慌てたりしません。同じく水面で待機しているベテランに一言告げ、単独潜行します。しかし、BCDのエアーをこれでもかと抜き続けますが沈んでいきません。もう一度覗くとカメラはかすかに見える程度。どんどんと海底に沈んでいきます。
これは仕方ない。くるりと体を反転させ、頭から一気に潜ります。口から息を吐き肺に溜まったエアーを抜きます。足はバタ足。フィンをグワングワン振って一直線です。間に合うか。
しかし、1m・・2m・・ ひとつも沈んでいきません。苦しくなった私は一旦水面に戻ります。ハーハーゼーゼーと息も絶え絶え。バクンバクンと心臓は破裂しそう。
「なんだおかしいな、こんなはずじゃぁ・・」
そして気がつきました。ウエイトを巻いていません。
体にはウエットスーツという浮力体を着込んでいるのに、水中でプラマイ0にするウエイトを身につけていなければ沈むわけがない。
結果、先に潜行したベテランさんに拾ってもらったのでした。
あぁ、初心者かよ・・

















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