出なくてよかった
茜どきを狙います。サーフで釣れるのはやっぱり夜明けだと早起きしたわけです。
見れば消波ブロックの先にルアーマンがいます。サーフでも釣れる時期に入ったということでしょう。見知らぬ釣り人に勇気をもらいます。
そんな私。今回は最初からミノーを投げます。11月の釣りで現代ミノーが飛ぶことを知ったから。そこで早速キャスト!ところが。
どこに着水させていいかわからないのです。この日はベタ凪であったため、払い出しなどの流れがわかりにくい。ミノーでも届く範囲にあるはずのポイントが見つけられないのです。
仕方がない。こういう時は遠投して広く探るのだと、こだわりをなくしたはずのメタル系にしれっと戻します。すると驚くような飛距離です。改めてその有利性を確認したのでした。
ところで今回はボートの釣りではありません。じつは船検が長引いて出られなかったのです。
それでもボート自体は完調です。こそっと走っても海保の臨検など当たらないんじゃないか。なぜなら臨検を海上で受けたのは17年間のうち2回に留まるからです。ならばバレやしまいとボートで出ることを考えました。
だけど「すべきじゃないぞ」と、きちっとしていたい心が自分を押し止めます。他者には見えもしない迷いを乗り越えて、いまサーフに立っているというわけです。
そんな経緯の中、沖に高速で走る船を見つけました。
「なんだアレ・・」。
「あっ!!」。
あんな派手な曳き波を立てて高速で走る船は海保しかいません。正に海上保安庁の船が巡回していたのです。
これを見た私はぞっとしました。バレずに済むだろうとナメてかかる私へのこれは戒めだと血の気が引いたからです。
他にプレジャーボートが見えない今日、MYボートで出ていれば臨検にあっていた可能性は高いです。調べれば、罰則は「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金」とあります。
やっぱ出なくてよかったんだわ・・。ほっと胸をなでおろしたのでした。
ズルしてボートで出ようと考えたこの日、大変な罰を受けずに済みました。目の当たりにしたこの戒めに、釣果がどうとかもう気にならなくなっていたのでした。
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