さあ、バルサのモックアップができたら、今度は型取りです。
抜いた型を見て、な~んだ、ハオリじゃん! ・・と言わないでください(笑)
左右非対称のセンターウエイト化に努めたつもりです。
耐熱シリコン等一式は、来画を選びました。
ジグ用のスターターセットを注文すると制作DVDが付いており、これにそって進めます。
このDVDが至れり尽くせりで、痒いところに手の届く作りになっています。
通常、失敗しながら憶えていく細かな段取りも、これを見ながらだとスムーズに進みます。
「いいものを作って欲しい」という気持ちが伝わってくるようでした。
さて、シリコンの型ができた後、DVD指南に出てくる目玉焼き器で鉛を溶かします。
本来硬質鉛がいいんでしょうが、私は余った糸通し鉛を使いました。
器の中にコロコロといくつか列べても、均等に熔け出すことにはなりません。
上手く均等に溶かすコツは、先に熔けだした液状の中に、まだ熔けていないものを浸けることです。
すると、熔けるそぶりのなかった個体も嘘のように熔け始めます。
そしてこれが一回目、失敗作です。
シリコンの注ぎ口にドドドッと流し込んだためうまく入らず、半分空洞のままあふれ出したんです。それならと上から足し込んだ結果、ツギハギの固体になってしまいました。
ゆっくりチョロチョロと、続けて流し込まなければ失敗するんですね(苦笑)。
で、二回目以降がこれです。
一応、成功の範疇ですが、一番右を見ると表面の中央がくぼんでいます。バルサの原型が変形していたようです。
あと、表面が結構ザラついています。バルサのモックアップをドブ浸けコーティングせずに、無垢のままで型取りしたからだと思います。型枠の方もザラついたものとしてできあがってしまいました。
このように、くぼんだりザラついた部分には、プラスチックパテで一旦穴埋めし、その後ペーパー掛けします。上から銀紙を張るわけですから問題ありません。
次に横からの絵です。
できるだけセンターウエイトに近づけたつもりです。ダートしてくれるでしょうか。
加えて水を受ける上部の盛り上がりをなるべく斜めにしました。引き抵抗を抑えるのが目的です。
それと強度。硬質鉛を使っておらず板も薄いので、手で曲げるとグニュグニュです。私はこの後セルロースセメントにドブ浸けしますから、こちらの方で強度を補いたいと考えています。
ん~・・
ここまでの感想としては、難しいこともなくルンルンで作れたってカンジです。
できあがったシリコン型は一見頼りなさそうに見えますが、流し込んでみると充分役に立ちます。
従来の叩いて伸ばす、あの手間が掛からないとなれば、オリジナルがとめどなくできあがりそうな予感がします・・・ 。