ささBLOG

今回もオカッパリでした。
ボートを出しても近場の釣りでは先が読めてしまうし、開拓の必要を感じている響灘もこの暑さじゃ無理。だいたいこの時期はダイビングなんだよなぁ。それも天候に翻弄されて潜れていません。なんだかリズムの狂った夏を過ごしています。
で、そんなときはオカッパリ。まぁ、そんな流れです。




･･ってことで、前回同様、地磯に立ちます。
タックルは古いウエダのロッドに古いツインパワー。でも使えるからいいんです。



立った地磯はこんな感じ。前回とは少し違う場所。潮通しがよく目の前に潮目ができると読みました。
時刻は夕方の5時。当然先客がいます。左右に2人。その間にうまく立てました。少し霧っぽいかな。




キャストするのは前回同様28gです。
ジャカジャカ巻いた後ストップで弾いて漂わせる。ロッドでぐーんと引っ張って巻き取る間にフォールさせる。カーブフォールで何度も底をとる。すると「チクッ」っていう反応。ショウサイフグでしょうか。これでジャークに反応する魚はいないと判断。ルアーを変えます。



これは今回の奥の手。海のスピナーベイト30gです。
針先が上を向いたシングルフックなので、ボトムノックしながら引いてこれます。たまに止めるとブレードを回しながらカーブフォールします。姿勢がグッド。これで繰り返し底を取ったり、斜め45度をトレースさせたりします。案の定根掛かりしますが、たるんだラインをロッドで弾いているうち外れてくれました。しめしめ上手く作れたぞ。



すると、急に冷たい風が吹き始めました。これは海が一変する合図です。それも悪い方向に。辺りを見回すと霧が濃くなっていくのがわかります。沖ではタンカーが警笛を鳴らしています。彷徨うプレジャーボートに自分の存在を知らせるためです。危険な証拠。陸地にいる私まで恐ろしくなってきました。

気がつけば、潮の流れが変化し始めています。すぐ手前をいい潮が流れていきます。これは飛び込んできたチャンス。
しかし流れが速くなっており底が取りづらいです。3人並んだ中央に立っていますが、両側の二人は150gクラスのジグをキャストしているようです。特に右の方はベイトキャスティング。対する私はシーバスロッドに30gのルアー。なんだか自分が軟派に思えてきます（苦笑）。左にキャストしても回収するのは右から。ルアーの沈みが遅い分、ラインの送り方に気を遣いはじめました。風に流されず、なるべくまっすぐ沈めたい。抵抗にならない程度にテンションを掛けながらラインの角度に目をやります。



それでもいよいよ底が取れなくなりました。仕方ない。無理を承知でキャスト範囲を超す55gを使ってみます。ところが意外にキャストフィールがいいんです。柔いロッドが余分な負荷を吸収しているのかな。
着底後、ジャカ巻きからワンピッチにコンビネーションさせます。しかし1/1ジャークでは振り幅が大きすぎます。ジグのスライド量とリールの巻き量のバランスを取るため、振り幅を小さく1/2ジャークにしてみたり1/4にしてみたり。でも反応がありません。これはいよいよ厳しくなりました。



振り返れば、背後の山は霧で真っ白です。時刻は午後7時。なんだか恐ろしくなってきました。自然が「もう帰れ」と言っているようです。ここは無理をしません。自然の声に耳を傾けるつもりで引き上げることにします。決断は早いほうがいい。


あ～、それにしても久々のボウズです。いつ以来かなぁ。
でも悔いはありません。だって、よい地磯を見つけられたし、スピナーベイトも試せました。オーバーウエイトのジグがキャストできたから、底が取りやすくなって岸ジギの幅がもう少し広がりそうです。試せたり発見のある楽しい釣りでした。

うんうん。