ロードスタージャンボリー2016

ささ

2016年10月13日 09:10


裏方として、初めてロードスタージャンボリーに参加しました。
今回はその報告です。

ジャンボリーとは、大分県で行われるユーノスロードスター・マツダロードスターのイベントのことです。九州圏内はもとより日本全国から自慢のロードスターが集まります。今年で22回目。オートポリスから場所を変え、現在は大分銀行ドームで行われています。


さて、その大会当日。
集合時間を大幅に遅刻した私は、慌てて作業に取りかかります。他のスタッフはそんな私を笑顔で迎えてくれました。
雨の前日に設置できなかったテントを急いで立てたら、8時半、ゲートオープンです。



私は駐車係。自らマーキングした前日の目印を頼りに緑のコーンを並べていきます。
この大会は、県内のクラブと合同で運営をしています。だから知らない顔がたくさん。



会場には続々とロードスターが入ってきます。




今年の特徴は、とにかく新型NDが多いことです。
過去最高と評されるND。オーナーはベテラン世代が多く見受けられました。ロードスターが日本に根付いている証拠ですね。



中には・・ あれっ?


中山雅さんです。ND型ロードスターのチーフデザイナー。今年の7月から同車の開発主査を兼務することになったのではなかったか。
豪華ゲストなのに自ら参加料を払い、広島からマイカーで参加してくれるんですね。
あとにも書きますが、マツダの開発者達って、こういうイベントを本当に楽しんでらっしゃる印象です。そりゃぁ、魅力的なクルマになるわなぁ。



開会式の始まる午前10時頃、列びも列んだり256台。過去最高の一昨年に迫る参加台数です。今回は目玉となる展示車両のないことを考慮すれば、驚きの賑わいといえます。




       ~~~~ ここからは車体の羅列です ~~~~
     

まず目にとまるのはノーマルっぽいNA型です。私の好み。
主流のスタイリングに反して車高を上げたり、14インチホイールに断面高のあるタイヤを履く。だけどしっかりメンテナンスしてある。


次に原形をとどめないタイプです。全くの別物になっています。「開発者冥利に尽きる」とマツダの開発者らが苦笑いするほど。



そしてエンジンルーム。ここに至っては圏外です。後付けタービンが見える車両もありますが、コツコツと貯金している私にはこの出費、別世界のようです。


そんななか、目にとまったのがこの取付ホルダー。カーナビやスマホを取り付けるスタンドです。CDのスロットに差し込むタイプ。この手があったかぁ・・って感じです。食いつくポイントがおかしいですかね?(苦笑)。



歳を重ね、ここに来てクルマに対する欲求が随分と変わってきました。「ノーマルがいいんだよ」という言葉にいつしか賛同できるようになり、今はそれを楽しんでいる自分がいます。



さて、昼食の後はお待ちかね、トークショーです。
右から主査を経てアンバサダーとなった山本修弘氏。黄色のジャンパーを羽織る当クラブ会長を挟み、新しいタイプであるND-RFのチーフデザイナー兼開発主査となった中山雅氏。NDにおいてブレーキを担当した高松仁氏です。左の白髪の方はエンジン担当だったかな?

司会である会長は、昨晩 “お酒を飲んで打ち合わせした範囲” を大幅に破り、舌鋒鋭く答えにくい質問をズバズバと浴びせます。これを受けた開発陣はもうタジタジ。苦笑いと共に「顔の表情で判断して欲しい」とかわします。

そんな絶好のチャンスに会場の質問は少なかったなぁ。かくいう私も用意していませんでした。今なら「将来、バドルシフトはF1のようなクイック性に迫れるのか?」だとか「NA型のレストア会社について、その範囲はATからMTに変更できるものなのか?」などと個人的なものがたくさん思いつくのに。



口惜しいトークショーの後、会場を散策していると山本修弘アンバサダーに遭遇。今度はチャンスを逃しませんよ。質問ではありません。「写真を撮っていただけませんか?」と声を掛けると「クルマはどこですか?」と答え、愛車の場所まで歩いてくださりました。そして撮影後は自ら手をさしのべ握手してくれたんです。これを受け、私はもう感激です。かっこいいなぁ。マツダファンになってしまいそう。今回の大きなトピックでした。



そうこうしているうち終了時刻となりました。閉会式を終えたあとはみんなでお見送りをします。

「お疲れ様でした~」
「ありがとうございました~」
「お気を付けて~」

決まり切った儀式とその言葉でしょうが、自然とこみ上げてくるから不思議です。きっと楽しかったんだろうなぁ、自分は。



ふぅ。
今回、初めてジャンボリーに参加しました。その光景はネットを通じて見たそのままでしたが、毎回同じ事を繰り返すだろう大会に遥か遠方から駆けつけ、旧交を暖め、みんな笑顔でした。
趣味なら一人で動き一人で楽しむ事の多かった私には、ちょっと不思議な感覚。これを新鮮と呼ぶのかな。
あれよあれよと過ぎた2日間は、来年もお手伝いしたいと思わせる楽しいものでした。


ロードスターってのは、ホント楽しいことをもたらす特別なクルマですね。












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