ROCツーリング407(熱っちぃ天ヶ瀬温泉)

ささ

2024年02月26日 09:10




冬の草原を空が黄金色に照らします。そんな大パノラマの中を走り、胸のすく思いに浸ります。この日は気温20度を超える小春日和。2月にあって薄着でいい。貴重な日に重なりました。





さて、2月のテーマは「温泉」。向かうのは天ヶ瀬です。冬の名湯に浸かって体を癒すのが目的。
この天ヶ瀬温泉は通り過ぎるだけで利用したことがありませんでした。こんなひなびた温泉街が好きで、いつかは利用したいと思っていたんです。ところが3年前の水害により壊されてしまいました。温泉街が濁流にのまれ、いくつかが廃業していると聞きます。そんな状況で、目当ての露天風呂は今でもあるのか心配になります。



降りて早々、河原を覗きます。すると石で囲まれた水溜まりが見えました。「やった! ある!!」。さとあつさんとさっそく向います。彼とは風呂好きが高じて(ツーリングで)一緒に入る仲です。
ところが近くまで行くと脱衣所がないんですよ。ここは河原。両岸にはホテルが並び、その窓窓から脱衣姿はまる見えです。恥ずかしいことこの上ありません。だからといって諦めるわけにもいきません。ここは服を脱いで露天に入るのです。覚悟を決めなければなりません。



おっと「その前に湯加減を見よう」。さとあつさんが言いました。そこで私が手を浸けてみます。すると、ちくちくするものの辛いほどではありません。これはいけそうだと次に足を突っ込んでみました。すると・・。
っちぃ!!」。
10秒と浸けていられないのです。熱さによる刺激がジンジンと刺さってきます。



「これは無理!」。
さとあつさんにそう訴えます。それでもここまで来て諦められないと彼はいいます。これを受け、私は繰り返し引き留めます。万が一湯の中で転げては大やけどをするからです。それでも引けないさとあつさんはタオルで体をぬぐい始めました。言葉を失う私。それでも「これで浸かったことにしよう」とキリをつけてくれたんです。よかった・・。



と、安心したのも束の間、一転して諦められないのが私に変わります。ここまで来て温泉に浸かれないとかあり得ないのです。そこで他のメンバーが入浴するホテルを目指すことに。皆が温泉から上がった後を追って入浴するのです。結果として皆を待たせようがかまわない。



そんな勢いで入浴。さすがに湯加減がいい。少し熱めだと聞いていたもののなんだこれくらい。先ほどの熱湯風呂に比べたらぬるま湯じゃないか。本日、求める湯に浸かれたことでほっとし、気が抜けます。
「ふぅぅぅ~~・・ 」。
これよこれこれ、この虚脱感。
多少ドタバタしたけど切望の天ヶ瀬温泉に浸かることができました。これでまたひとつ、長年の思いを遂げたことになります。風呂から上がれば疲れも取れることでしょう。帰りのオープンがきっと心地よかろうと思います。


    



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