ROCツーリング415 (平家落人伝説)

ささ

2024年10月28日 09:10



平家の落人伝説と聞いて、おどろおどろしい想像をする方は少なくないと思います。そんなドキドキする目的地が今回のテーマです。



思えば、源平合戦は壇ノ浦の戦いで決着がつきました。負けた平家の残党は散り散りになって逃げ、なかには3県をまたぐ宮崎の山奥にたどり着いています。



対する源氏の兵は執念深く追ってきます。平家の残党が潜んでいるとの情報を得た源頼朝は、至る所に追討の兵を送っています。



そのひとつが正にここ、椎葉村です。



我々は落人伝説の地に立ちました。



とにかく落人がどんなものだったか知りたい。
事前に収集した解説文によれば、たどり着いた地で見た平家残党のありさまにかつての栄華はなく、農耕をしながらひっそりと暮らす姿があったとあります。



これを見た追っ手の大将は、平家復興の意志なしと認め、なんとここに住み始めたというのです。



なぜって?。それは平家残党のお姫様に見惚れたから。おまけにそのお姫様を身ごもらせちゃったというのです。追っ手の大将め、なんたる不謹慎。



でもそれって、討ち取りに来た話がロマンスに変わった・・ということですよね。期待したおどろおどろしさはどこ行ったんだよ!。拍子抜けした私は椅子から転げ落ちたのです。



ところがロマンスは長く続きません。幕府から「帰ってこ~い!」と命じられ、「は~い!」と大将は答えます。置いていかれる姫には、「生んだ子が男子なら我が故郷によこせ。女子ならいりません!」と言ったらしい。おいおい、いまなら大変な人権問題じゃないか。美談に見えてまったくコイツは・・。



ということで。
おどろおどろしい落人伝説を期待した今回のツーリングでした。でも実際はロマンス??につまづくこととなりました。椎葉村のPRではもっと違う解説をしています。でも、おどろおどろしさへの期待に夢破れた私はひねくれた解釈しかできなかったのです。ごめんなさい。

追記。
路肩に落ち葉が積もるようになりました。列をなして走る我々はこの落ち葉を舞い上げながら走ります。その姿は前から見ても後ろから見てもいいものです。一年で今だけのよろこび。貴重な時期です。
















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