2022 雨のジャンボリー

ささ

2022年05月02日 09:10



雨にけむる向こうにロードスターが見えます。
3年ぶり26回目のジャンボリーが始まろうとしています。



本部では、我がクラブ会長がしきりに確認と指示を送っています。
事前の計画通り事は進んでいるかなど、全体を俯瞰しながらピリピリとした空気を漂わせています。



なぜなら雨は思わぬトラブルを招くから。
一方の私は、今回もお手伝いとして参加させてもらいました。その日だけのボランティアです。運営に迷惑を掛けないよう気をつけねば。



この雨はスタッフを疲労させもします。カッパを着ているとはいえ中は蒸れ蒸れです。履いている長靴では歩くたびに疲れが溜まっていきます。



駐車場係は、ひっきりなしに入場してくるロードスターを所定の位置に停車させます。
今回の参加は過去最多の542台。いつ終わるともしれない誘導時間が続くのです。



ハタと気づけば開会の挨拶が聞こえます。繰り下げていましたが、いよいよ開会です。とはいえ、まだまだロードスターの入場は続いています。途切れる気配がありません。



そのうち本部ではイベントが始まりました。マイクを通したやりとりが聞こえてきます。が、今なにが行われているのかさえわかりません。我々駐車場係はただ黙々と、流れ込んでくるロードスターの入場整理を続けるのみなのです。



さて、時刻は正午を過ぎました。ここで車列が途切れます。会場での誘導はとりあえず終えたかたち。やっと一息付けます。
しかし以降もポツポツと入場は続くでしょう。ここは2班に分かれて一旦食事をとることになりました。



腹が減っては戦はできぬと本部に戻ります。するとすでに来場者への弁当の配布が始まっていました。



見ればこちらも戦闘状態です。ひっきりなしに配っています。



アナウンスを聞けば、五十音順でお呼びしている様子。来場者の方々も、雨の中応じてくださっています。



スタッフはこれに応えるべく、事前に登録されたお弁当の種類を間違えないよう、慌ただしくも逐一確認しながら対応していました。



どの担当も大変なんだなぁ・・



それをよそに、生憎の雨は未だ続いています。来場者の方々はそれぞれ場所を見つけて食べてくださっています。なんだか申し訳ないような、ありがたいような気持ちです。
君、美味しいかい?



食事を終えるとまた駐車場に戻ります。午後に及んで降り続いた雨は、小康状態となりました。これで少し楽になるかも。



とにかく私にとっては駐車場整理に追われるジャンボリーです。近くのスタッフが「イベントはいま何をやってるの??」とこぼすほど。なんだか取り残された気持ちなのです。





前回までは、空いた時間にはいろんなロードスターを見て回りました。各自の個性を見てはあれこれと楽しんできたんです。けれど今回はそんな気力さえない。目の前の来場整理をこなすことで精いっぱいなんですよ。
そういえば、来場者の中には「ご苦労様です」と声をかけてくださる方がいました。同じ経験があるのかもしれませんね。



そんな中で嬉しいことがありました。それはFacebookで繋がっている「NC倶楽部」の方々と触れ合えたことです。
雨が上がった頃、挨拶と会話を交わし写真を撮ってもらいました。ネットでのみ拝見したことのある方々なのに、なんだかワクワク。本来の楽しさってこれだよな~と思います。



ということで、閉会の時間となりました。恒例のお見送りをします。
「ありがとうございました~」
「お気をつけて~」
スタッフの声が響きます。こんな天候の中、愛車を汚してでも参加してくれたことに感謝の気持ちが絶えません。

ここでNC倶楽部のメンバーが掛けてくれた言葉を思い出します。
「(未だ続くコロナ禍にあって) よくぞ開催してくれました。」「本当によかった。」
これを受け、やっぱいいイベントなんだなぁ、これに関われることが楽しさなんだなぁ、と改心したのでありました。






・・と綺麗に終わりたいところでしたが、最後にグラウンドのブラシ掛けが待ってた。
ぬかるんだ土の上を車が通りましたから、タイヤのわだちでデコボコです。これを「トンボ」でならさなければならりません。くっそぉ~・・ 疲れ果てた後に重労働が待ってたかぁ・・

「やっぱ、やる側って大変だぁ~~!!」







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