ROCツーリング389 (軍曹の実地指導と)

ささ

2022年09月05日 09:10




夜明け前を走ります。今回のテーマは「早朝ツーリング」。集合時刻が午前6時ですから暗いうちに出かけます。



暁、曙、朝ぼらけ。
午前5時を過ぎたころ、夜が次第に明けてきました。今はまだ8月。それでも日の出は遅くなってます。移り行く季節を感じます。



集合の後は、さっそく走り出します。朝日を背に高原へ向かうのです。
クルマが走っていませんね。夏の早朝、特別な時間です



さて、今回もわたし独自のテーマがあります。それは「軍曹のドライビング指導」。前回が「講義」だったので、今回は「実地指導」というわけです。体験を通じて基礎を身に着けたい。



まずは私が運転して、講師たる軍曹に逐一指摘をいただきます。



その内容は前回と同様の、荷重移動とヒール&トゥです。特に私はヒール&トゥが苦手で、バイクのように空ぶかしをしてギアを落としてからブレーキを踏んでいました。



これではクリッピングポイントまでに対処が完了するか不安であります。万万が一にも間に合わない可能性があるというわけです。危険ですよね。なので減速とシフトダウンを同時に行って確実なコーナリングアプローチに備えたい。



教える軍曹については、ガンガンとスパルタに指導するものと思っていました。ですが意外にも優しく教えてくれています。否定から入らず、筋道立てた説明を伴って導いていく感じ。



一方の私は習得しようと試みるものの体がついてきません。シフトダウンにしてもガタゴトとつまづくありさま。なかなか上手くいかないのです。
軍曹はいつまで丁寧に教えてくれるだろう・・ 教えを乞うていながらそんなことを考える私であります。



その軍曹、案の定しびれを切らし始めました。よほどまどろこしかったのでしょう。とうとうステアリングを取り上げて自分で運転し始めたんです。



ここからは実演指導の始まりです。特に足元の動きに目を見張ります。それは意外にも「スム~ズに」そして「普通~に」行われるものでした。
「すげぇけど、すぐにできりゃぁ苦労はねぇよ」。私は心の中でイジケます。
それでも操作を見られてよかった。体験できてよかった。イメージを掴むことができましたからね。
後日、直線道路での練習を心に誓ったのでした。





ところで。
ここまで取り上げてきた危険さの話であります。じつは今回、ツーリング中に物凄い体験をしました。コースアウトしたクルマがツーリング中の前を飛んで行ったのです。不意に飛び込んできたその映像は、我々を心底驚かせました。バリアのタイヤが宙に舞う様はレースのクラッシュ映像さながらです。裏返しになった車に潜り込んで安否を確認する仲間の緊張感には背筋が凍る思いでした。



ということで。
最後に立ち寄った朝食の場では、この話でもちきりです。
ドライビングは安全が第一。今回軍曹に実地指導いただいた知識も技術も安全をコントロールするためのものです。
再度自分に言い聞かせたのでありました。





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