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2014年12月23日

昔の友だちに会った

昔の友だちに会った

書店でふと手にした雑誌。表紙に映るのは懐かしいスーパーカーである。ぱらぱらとめくってそのページにたどり着く。美しい写真に目をやると、その下に見覚えのある名前が飛び込んできた。「あれっ、」そう思い文章に目を通してみる。するとこうあった。「かつて男にとって最大の屈辱は「クルマの運転とセックスが下手」と言われることだった」。間違いない。つい声が出てしまった。

あれはもう何年前のことだろうか。インターネットの世界に浸った日々だった。ある掲示板で、私は国内レースの復興を願って旗振りをしていたのだ。不満をやめ、ファン同士が交わす論議の末に改善案を作り出し、関係者に提示しよう。そういう活動をしていた。これには多くの方々が注目してくれた。ライターの目にとまり専門誌に取り上げられたこともあった。調子に乗った私は論議書を持ってサーキットへ乗り込み、レース関係者に説明して回ったりもした。有頂天だった。

しかし、顔も見えず、縛ることもできない自由な空間で、思うような展開がいつまでも続くわけはなかった。私の掲げたビジョンに興味を持ち賛同してくれる人たちの一部に対し、いつしか苛立ちを覚えるようになった。趣旨に対し応じない参加者を攻撃するようになったのだ。その結果、任意のグループは解散。最後は取り上げてくれたライターの掲示板でインターネットから抜け出す決意をした。「実のないところに実は生まれない」。そう心に刻まれたからだ。

その最後の時をある人と戦っていた。共に抜け出そうと話し合い、私はスッパリと区切りをつけた。直後にその方から連絡をいただいたが、一切返信をしなかった。自分が抜け出すことに必死だったのだ。中毒のようなインターネットに浸った生活から抜け出すため、その友人まで振り払った格好だった。

告白すると、一方で私はインターネットを通じたシミュレーションをしていたのだと思う。掲示板のスレッドを会社に見立て、成果を上げるため上手く進めていけるか?というものだった。結果はダメ経営者の烙印を押されたかたちだが、このときの苦い経験は私の大きな財産になっている。

話がそれた。
懐かしい友人の名前を見た私は、「彼も抜け出すことに成功したんだな」と思った。立場は寄与作家ではあるが、立派になったなと思った。相変わらず上からものを言う奴だと、とらないでほしい。私は石にかじりつく思いで(立場だけは)立派になった。そして彼も立派になったのだと思う。それでいいじゃないか。

私は多くを傷つけ、切り捨ててきた。それは時に必要であり、とてもひどいことだった。しかし、もやもやと引きずるものは今でも続いている。切り捨てられはしないと思う。そして、今日、偶然この寄稿文を目にすることができた。忘れかけていた頃、なにかのチェッカーをくぐった気がする。


カメラ







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Posted by ささ at 16:18 │友達

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