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2006年08月16日

(旧・過去ログ) 台風が来る前に 

(旧・過去ログ) 台風が来る前に 
2006.8.16 小潮 水温26℃ 北風2m 少々うねり
昨日でお盆も終わり、台風もちらほらと発生するようになった。太平洋側では台風10号が発生し、九州に近づくという。
これが予定通り九州に上陸すれば、週末の釣行はパーである。ならば事前に出てしまえばいいじゃないかという釣りバカな発想で、以前から試してみたかった釣り方を今回行うことにした。その釣り方とは、時は夜。灯りのついた2本の電灯付近にアンカリングするというものだ。
このHHを購入してから半年が経つが、実はアンカリングをしたことがなかった。
それまでアンカリングの変わりにエレキのAP(オートパイロット)が大きな役目を果たしており、移動を繰り返すボートフィッシングでは、アンカリングは手間のかかる作業と私の中で位置づけられていたのだ。
しかし、アンカリングには比較にならないほどの強みがある。操船に気を配らなくてもその場に長時間ステイできるというものだ。
APの場合、手間がかからないといえど短時間である。30分も1時間もその場にステイしようと思えばアンカリングするしかない。気を遣わず、なによりのんびりと釣りができるのがよい。

小学校4年生を連れ出すのはどうかと思うが、深夜の1時半に息子を連れて自宅を出た。いつも使う港についたのが午前2時半だ。
先日、蒲江では夜間航行でヘマをした。繰り返さないように夜の海を慎重に進む。まぁ、あせることはない。灯は港を出たすぐ先だ。
ゆっくりと近づく。灯りのついた2本の灯に他船は見あたらない。満ち潮だった深夜12時までには出たとしても、引き潮となる午前1時からは、さすがに出ないだろう。

(旧・過去ログ) 台風が来る前に 
さて、灯についた。
まずは流れを確認する。姿勢としては、潮上にアンカリングし、船尾を灯に向けるかたちだ。
満潮が1時で現在が2時半だから、現在はすでに引き潮へと替わっているはずだ。沖から岸側に流れることを確認し、灯より沖側にアンカーを降ろした。
気にしているのは走錨しないかだ。ダウンフォースアンカーには気持ち程度のアンカーチェーンを付けている。満潮でも10m程の深さなら、1m弱のアンカーチェーンでも上手く砂を噛んでくれるはずだ。
ゆっくりとロープを送り込んでいく。結構な長さが出た。ロープは斜めに落ちているのだろう。やっとアンカーが底についた。
走錨しているかどうかを手で確認することなく一旦クリートにロープを結ぶ。
近くにある2本の灯の位置をやまだてすると、ゆっくりと潮に流されているのがわかる。アンカーが食いついていない。走錨しているのだ。
「まだか?まだか?」と状況を見守る。
・・と、ボートの位置がずれなくなった。変わりに流れを受けてもだえるようだ。アンカーが砂を噛んだ証拠。成功だ。
結果、1回でアンカリングはできた。

さて、これからは釣りだ。安心して釣りに集中できる。
2本の灯を見れば、一方の灯にボイルが集中している。水しぶきを上げながらシーバスがベイトを捕食している。誰も来ない時間と場所では、シーバスの警戒心も薄いようだ。
早速長男に7.6フィートの竿を手渡し、キャスティングポイントを告げる。しかし、なかなか思い通りの場所にルアーが届かない。通常6フィートのバスロッドばかり使っている息子には、少し要領が違うようだ。岸から吹く風が逆風となり、ハンデを負わせてもいる。
しびれを切らした私は、自分の竿でキャスティングをしてみた。灯が照らす中央付近に着水する。リトリーブを初めてすぐにヒットだ。たぶん水柱をたてていたヤツだろう。(旧・過去ログ) 台風が来る前に 
息子が「お父さん、すげぇ!」とつぶやく。これくらいで父親の威厳が保たれるならおやすいご用である。
息子にネット(タモ網)を持たせ、元気良く走るシーバスをコントロールする。
一瞬を狙いネットへ向ける。息子は一回でシーバスをネットに納めた。先日のシイラでもたついた私より遙かに上手だ。
キャッチしたのは50cm程度だが体高のあるガッチリ型だ。息子を差し置いて、父親が美味しい思いをしてしまった。

今度はおまえの番だと息子に檄を飛ばす。まだまだ灯りの下ではボイルが続いている。
しかし、息子のキャスティングはままならない。いろいろ口出ししたあげく、この距離では届かないと判断。私がキャスティングして息子がリトリーブするパターンに変えてみた。(旧・過去ログ) 台風が来る前に 
すると第一投目、誘導灯付近に着水したルアーを息子が巻き上げるとすぐにヒットだ。
息子は夢中でリールを巻き上げた。ジ~・・・っとドラグが鳴る。ラインが出る。ボートまで巻き上げては真下に突っ込まれるやりとりを繰り返す。小ぶりとはいえ、ボートフィッシングの面白さを堪能しているように見える。ネットに収まったのは35cm程のセイゴであったが、キャプテンとして、父親として、満足を感じることができた。夜中に出てきて良かったと思う。

一尾手にしたことで本人にキャスティングを任せることにしたが、やはり灯りの中央には届かない。よってもう一度、アンカリングし直す事にした。
この時すでに風向きが変わっており、ボートの位置も若干変わっていた。打ち直す際は風も考慮に入れなければならない。

2度目に打ったポイントは、他方の灯に近い場所となった。が、計算した通りの位置になかなかステイできない。ボートコントロールで常に感じることだが、風を読むのは難しいものである。
さて、このもう一本の誘導灯でも時折ボイルを見かける。しかし、なかなかバイトに持ち込めない。今日は試しが半分だからと、もう一度アンカリングし直すことにした。
するとどうだ。アンカーが引っかかって腕力では回収できない。そういえば、ロープを切るときのナイフを準備しておかなかった。いざというときの準備には、本当にきりがない。
これでもかと準備しておくべきなのだろう。
仕方がないのでボートの力でアンカーを外す事にしてみた。流れとは反対側に進み、引っかかりの反対側からアンカーを引き抜くのである。
潮上に船尾を向け、バックでゆっくりと、しかし力強く下がり続ける。するとどうだ。あれだけガッチリと食らいついていたアンカーがゆるゆると抜けたではないか。
あまりに簡単な回収に、根がけたバスルアーの回収方法とだぶってしまったほどだ。

さぁ、もう一度打ち直しだ。今度ははじめの灯に戻る。このとき流れが完全にひっくり返っていた。最初とは逆の、岸側から沖へと潮が流れているではないか。小潮初日だとはいえ、満潮から2時間半が経過している。流れが逆になるタイミングとしては、少々時間が経ちすぎているのだが・・・。
話を戻そう。3回目のアンカリングでも、考えていた位置からずれてしまう。
ルアーを2~3投して、また打ち直すことにした。

4度目で最後にしようと息子と約束をし、自分にそう言い聞かせる。
今度は灯りの明暗にかなり近くステイできた。先ほどのアンカー回収で水中を引っかき回した影響だろうか、派手なボイルは身を潜めている。しかし、これも時間の問題で、時が経てばまた始まると思われる。
息子にあれこれと指示を出し、時折ナイスキャストの決まるアプローチが続いた。しかし、本当に隠れていそうなところには届かない。そこで、また私が手を出した。
灯りの向こう側にキャストし、誘導灯のギリギリを引いてくる。流れがあるので難しいのだが、通り過ぎる際にヒット。しかし息子に手渡す前にジャンプ一発でフックアウトする。
「小っちぇ~」
遠目からは20cm程度に見えた。このサイズしか残っていないのだろうか。
続いて誘導灯自体が作り出す自身の影にルアーを通すと、またまた一発でヒットだ。すぐさま息子に竿を手渡す。すると今度は寄せてくる途中でフックアウト。スレ掛かりだったようだ。
これでキリがついた。明るくなる前に帰ろうと、港へ向かった。(旧・過去ログ) 台風が来る前に 

今回のポイント

1.子供に釣らせる場合は、灯りにかなり近づくこと。
2.浅場でのアンカリングは、さほど走錨しないようだ。
3.位置を特定したい場合は、風の影響を良く加味すること。
4.アンカーの回収は、根がけたバスルアー回収の要領で。
5.アンカーチェーンの引き上げには、バウのガンネルあたりを傷
  つけるので注意する事。







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