2010年08月25日
一級船舶免許取得記 ①

現在私の船舶免許は2級です。
しかし、ボートに馴れるに従い航行距離が延びてきて、2級免許の航行範囲を守れなくなっていたんです。
そして、今年の初夏に海上保安庁の警備艇に検問を受けたことをきっかけに、1級免許を考えるようになりました。
1級への進級に向けて、ここではその“実”のところをご紹介します。
ちなみに2級の航行区域は、複雑なところを簡単に言うと5海里まで。
このうちトレーラブル等の可搬型は3海里までです。
ここを1級にすれば、免許上の制限が無くなります。
ただし、ボート毎に性能の限度があり、私のHHでは25海里までの範囲がOKとなります。
つまり、法律上3海里5.5kmしか沖に出られなかった現状が、左右に25海里46kmの範囲内で沖に20海里37kmまで可能になると言うわけです。
航行区域違反の罰金は50万円。そりゃぁ進級を考えますよね。
では受験内容はどんなものか。
2級免許から進級する場合、試験科目だけで実技はありません。ここは助かります。
次ぎに講習はどうか。
免許取得に向けては「国家試験コース」と「教習所コース(国家試験免除)」があります。
私は前者の「国家試験コース」を選びました。理由は、ダラダラと講習を受けたくないから。
私が受けた扱いは、事前にテキストと問題集を渡して「分からないところだけ聞け」というものでした。
こう書くと不親切なように思えますが、これで充分だと思います。海図に4時間費やしただけで終えましたからね。
通常は12時間ほどかけるんでしょう? どうでしょうか。
試験内容について。
よく「試験は海図だけだ」と言われますが、他にも項目はあります。
主なものに・・・
上級運航Ⅰ
航海計画(下の9つは海図)
・出航時間
・到着時間
・交差方位法
・重視線の利用
・レーダーによる測定
・海流の流向・流速
・実航磁針路・実航速力
・海流を加味した針路
・船位の推定
気象海象
・天気図
・潮汐
荒天航法
・荒天航法
・台風避航
・海難事例
上級運航Ⅱ
機関の保守整備
・エンジン
・保守整備
機関故障時の対処
・ディーゼルエンジン
・ガソリンエンジン
・動力伝達装置
などとなります。
でも乱暴に言うと、海図以外のたいがいは問題集で解決します。
私はいきなり問題をやって、間違ったところだけテキストに戻りました。
我流の理解も生まれますが、基本的にこれで良いと思います。
さて、問題は海図です。
上記にあるように、9種類もの書き方(解き方)があります。
方式はひとつだけだと思っていたので、最初面食らいました。
説明を受けながら書いていく段階では納得して進むんです。だけど帰って解き直すとわからなくなってしまう。似通った方式が多いので。
とにかく海図は整理が必要です。
何が問われてて、どんな方式を選ぶのか。
例えば、「緯度・経度を求めよ」と語尾にあれば「船位の推定」が問われているわけですから、これは三角形が二つ並ぶ形となり、計るのはどの点で、時間により割り戻して・・とか。
まぁ、一度整理できてしまえば、解くのは楽しいです。
(あ、海図はディバイダーよりコンパス(シャープペンシル型)がいいですよ)

最後に、試験に対する取り組み方です。
エラソーに言う話しじゃありませんが、キチッと準備はするべきだと思うんです。
どんな試験にも簡単なものはありません。
やさしいものならそれなりの結果が求められます。
けしてバカにせず、充分な時間をとるべきだと思います。
・・といういわけで、次の投稿は受験報告です(苦笑)。
________________________________________
後日追記
気がつきませんでしたが、私の受けた受験コースは、講習を伴う国家試験コースだったのかも知れません。
受けたのは明らかに国家試験でした。
しかし、登録・申請については手続き代行を委託するかたちでもありました。
つまり、これを代行する手数料代わりに分からないところを教えるという扱いだったのかも。
実際4時間ほど海図の解説を受けています。
しかしどうなんでしょう?
写真にある教本には、海図についての十分な説明がありませんでした。
これでは全ての海図問題を解くことは不可能です。
全くの独学も同様です。
海図については、やはり誰かに教わる必要があると思います。
しかし、ボートに馴れるに従い航行距離が延びてきて、2級免許の航行範囲を守れなくなっていたんです。
そして、今年の初夏に海上保安庁の警備艇に検問を受けたことをきっかけに、1級免許を考えるようになりました。
1級への進級に向けて、ここではその“実”のところをご紹介します。
ちなみに2級の航行区域は、複雑なところを簡単に言うと5海里まで。
このうちトレーラブル等の可搬型は3海里までです。
ここを1級にすれば、免許上の制限が無くなります。
ただし、ボート毎に性能の限度があり、私のHHでは25海里までの範囲がOKとなります。
つまり、法律上3海里5.5kmしか沖に出られなかった現状が、左右に25海里46kmの範囲内で沖に20海里37kmまで可能になると言うわけです。
航行区域違反の罰金は50万円。そりゃぁ進級を考えますよね。
では受験内容はどんなものか。
2級免許から進級する場合、試験科目だけで実技はありません。ここは助かります。
次ぎに講習はどうか。
免許取得に向けては「国家試験コース」と「教習所コース(国家試験免除)」があります。
私は前者の「国家試験コース」を選びました。理由は、ダラダラと講習を受けたくないから。
私が受けた扱いは、事前にテキストと問題集を渡して「分からないところだけ聞け」というものでした。
こう書くと不親切なように思えますが、これで充分だと思います。海図に4時間費やしただけで終えましたからね。
通常は12時間ほどかけるんでしょう? どうでしょうか。
試験内容について。
よく「試験は海図だけだ」と言われますが、他にも項目はあります。
主なものに・・・
上級運航Ⅰ
航海計画(下の9つは海図)
・出航時間
・到着時間
・交差方位法
・重視線の利用
・レーダーによる測定
・海流の流向・流速
・実航磁針路・実航速力
・海流を加味した針路
・船位の推定
気象海象
・天気図
・潮汐
荒天航法
・荒天航法
・台風避航
・海難事例
上級運航Ⅱ
機関の保守整備
・エンジン
・保守整備
機関故障時の対処
・ディーゼルエンジン
・ガソリンエンジン
・動力伝達装置
などとなります。
でも乱暴に言うと、海図以外のたいがいは問題集で解決します。
私はいきなり問題をやって、間違ったところだけテキストに戻りました。
我流の理解も生まれますが、基本的にこれで良いと思います。
さて、問題は海図です。
上記にあるように、9種類もの書き方(解き方)があります。
方式はひとつだけだと思っていたので、最初面食らいました。
説明を受けながら書いていく段階では納得して進むんです。だけど帰って解き直すとわからなくなってしまう。似通った方式が多いので。
とにかく海図は整理が必要です。
何が問われてて、どんな方式を選ぶのか。
例えば、「緯度・経度を求めよ」と語尾にあれば「船位の推定」が問われているわけですから、これは三角形が二つ並ぶ形となり、計るのはどの点で、時間により割り戻して・・とか。
まぁ、一度整理できてしまえば、解くのは楽しいです。
(あ、海図はディバイダーよりコンパス(シャープペンシル型)がいいですよ)

最後に、試験に対する取り組み方です。
エラソーに言う話しじゃありませんが、キチッと準備はするべきだと思うんです。
どんな試験にも簡単なものはありません。
やさしいものならそれなりの結果が求められます。
けしてバカにせず、充分な時間をとるべきだと思います。
・・といういわけで、次の投稿は受験報告です(苦笑)。
________________________________________
後日追記
気がつきませんでしたが、私の受けた受験コースは、講習を伴う国家試験コースだったのかも知れません。
受けたのは明らかに国家試験でした。
しかし、登録・申請については手続き代行を委託するかたちでもありました。
つまり、これを代行する手数料代わりに分からないところを教えるという扱いだったのかも。
実際4時間ほど海図の解説を受けています。
しかしどうなんでしょう?
写真にある教本には、海図についての十分な説明がありませんでした。
これでは全ての海図問題を解くことは不可能です。
全くの独学も同様です。
海図については、やはり誰かに教わる必要があると思います。
Posted by ささ at 08:10
│1級船舶免許
この記事へのコメント
海図は2級(昔は4級)である程度勉強していますよ。だから、2級が取れているわけです。
1級の教本の海図問題は、海図の基本的な表記は全てマスターしている前提で作られていると思われます。つまり1級は航海に関することに主眼が置かれているように思います。
潮の流れによる航行時間、コースの変化や、海図からコースを引いてどのくらい掛かるか?とかの問題が多かったでしょ?
でもこれで遠くまで、行けますね!!よかったですね!
遠くまで行ける様になったら、
今度は是非、国際VHSの無線免許をお勧めします。
保安庁からの天候の警報の連絡や、その他、万が一の際も
頼りになりますよ~。
1級の教本の海図問題は、海図の基本的な表記は全てマスターしている前提で作られていると思われます。つまり1級は航海に関することに主眼が置かれているように思います。
潮の流れによる航行時間、コースの変化や、海図からコースを引いてどのくらい掛かるか?とかの問題が多かったでしょ?
でもこれで遠くまで、行けますね!!よかったですね!
遠くまで行ける様になったら、
今度は是非、国際VHSの無線免許をお勧めします。
保安庁からの天候の警報の連絡や、その他、万が一の際も
頼りになりますよ~。
Posted by こいち at 2010年08月27日 13:33
これで大手を振って沖に出られます!
安心ですぅ~(笑)。
試験の海図には、初歩的なものから中間クラスまでが出ました。
流向・流速を加味した面倒なタイプは出ないような気がします。
ちょっと肩すかしでした。
それにしても国際VHSの無線、いろいろと良さそうですね。
20年ほど前、同級生が妙な低音でしゃべってた姿にはいまでも抵抗がありますが・・(苦笑)。
安心ですぅ~(笑)。
試験の海図には、初歩的なものから中間クラスまでが出ました。
流向・流速を加味した面倒なタイプは出ないような気がします。
ちょっと肩すかしでした。
それにしても国際VHSの無線、いろいろと良さそうですね。
20年ほど前、同級生が妙な低音でしゃべってた姿にはいまでも抵抗がありますが・・(苦笑)。
Posted by ささ
at 2010年08月27日 20:56
