ささBLOG

「ちょっとサオ振ってくるわ」

夕食の後、コーヒーを飲み終えてそうつぶやくと、珍しく長男が興味を示しました。
「釣れるん？」
「たぶんな」
「オレも行こっかな～」

ということで、今夜のナイトシーバスは子連れとなりました。
息子は初めてのウエーディングです。
親としては当然釣らせたい。
明暗の際に立たせ、いろいろとレクチャーした後、私はテキトーに振ります。
ところが久々のためか、息子のキャスティングが決まりません。
なにせ前回がジギングでしたから、キャスティングとなると１年ぶりです。
ここは黙っていろいろと試行錯誤させるつもり･･　でしたが、やっぱり親ですね。クチが出ます。
言い過ぎて嫌にならないよう配慮しながら･･。
「まったく自分の息子なのに、なに気を遣ってんだ？」
釣り好きの息子に仕立てたいお父さんは複雑です。
でも自分の釣りをさせるべきですよね。
そんな見て見ぬ振りをしてる時、私に来ちゃった。
「ゴゴン･･」


「あ、ゴメン。こっちに来たわ」
思わず言葉が出ます。
それでも息子は興味津々です。
自分に来なかった苛立ちよりも、こんなやり方で釣れる事に意識が向いているようです。
そういえば私もそうだったなぁ。

で、あがってきたのがキビレでした。
ミノーが7.5cmだから７倍の52.5cmってとこでしょうか。
「お父さん、これ何？」
「チヌ。キビレダイ」
「鯛？赤くないやん」
「グサッ･･」
マダイが釣れず心を痛めているってのに、そして上手に釣らせたいと気を遣ってるのに、息子めズケズケとのたまいやがって！なんだか非常に腹が立ちます。

ん？
そういえば･･･　私はチヌが釣れない男でした。
なのにシーバスの外道で釣れちゃった。
いつもそうなんです。
ヤズ狙いの岸ジギングで釣れたり、メッキ狙いで釣れたり。
このかたチニングとして専門に釣れたことがありません。

「ちょっとこれがチニングになるのはイヤだなぁ」
「偶然だから釣ったとはいえないよね」
「そうじゃな、誰もこれをチニングとは呼ばないだろうし･･」
意もせず釣果が出たことにムズ痒さを覚えます。
ナイスワンを前になんともシャキッとしません。
やっぱチヌはチニングで釣りたいです。

その後アタリもなく、今夜はあがることにしました。
後日、キャスティングの練習です。